パワーユニット内の油温が高くなる主な原因

1. オイルタンクの容積が小さすぎて、放熱面積が十分ではありません。油冷却装置が装備されていない、あるいは冷却装置はあってもその能力が小さすぎる。

2. システム内の回路が故障したり、回路が設定されていない場合、オイルポンプが停止した際に高圧で全流量がオーバーフローし、オーバーフロー損失や発熱が発生し、温度が上昇します。

3.システムパイプラインが細すぎ、長すぎ、曲げが大きすぎ、局所的な圧力損失とプロセスに沿った圧力損失が大きくなります。

4. 部品精度が不十分で組立品質が悪く、相対運動時の機械的摩擦損失が大きい。

5. 継手の嵌合クリアランスが小さすぎる、または使用および摩耗後にクリアランスが大きすぎる場合、内部および外部の漏れが大きくなり、体積損失が大きくなります。ポンプの体積効率が低下すると温度が急激に上昇します。

6. 油圧システムの作動圧力は、実際の必要圧力よりもはるかに高く調整されています。シールがきつすぎるため、またはシールが損傷して漏れが増加したため、圧力を高める必要がある場合があります。

7. 気候や使用環境が高温になると油温が上昇します。

8. オイルの粘度の選択が不適切です。粘度が大きいと粘性抵抗も大きくなります。粘度が小さすぎると漏れが多くなります。どちらの条件でも発熱と温度上昇が発生する可能性があります。